はじめに
トレッドミルはランニングマシンやルームランナーともいわれることもあります。(以下、トレッドミルに統一)
有酸素運動といえばエアロバイクで脂肪燃焼をイメージする人が多いかもしれませんが
脂肪燃焼には最大心拍数の40〜60%をキープしながら20分〜30分を目安に運動するだけなので別にエアロバイクじゃなくてもいい。
要は心拍数をコントロールできていれば脂肪燃焼できます。
しかし、エアロバイクではなくトレッドミルを使用しないと得られない効果もあります。
それは無酸素運動(筋トレ)
HIITとかアフターバーン効果という言葉も最近はよく聞くようになりましたが、これらはエアロバイクよりもトレッドミルで行う方が圧倒的に効率的です。
そして、スポーツジムに入会しなくても家庭用トレッドミルでHIITもできるし、アフターバーン効果を出すことも可能です。
もちろんスポーツジムに入会しちゃう方が自宅のスペースをわざわざ狭くすることはありません。
しかし、
- 自宅に購入してトレッドミルを使いたい
- HIITをやりたい
- アフターバーン効果を得たい
こんな願望のある人もいるでしょう。
ここで注意しておきたいのが後半の2つ↓
- HIITをやりたい
- アフターバーン効果を得たい
これは相応の負荷をかけないと無理。
ということはトレッドミルを安く買うことだけに注目してると購入後に必要な機能がないことや制限が多いことに気づかされます。
そこで本記事では、トレッドミルで有酸素運動だけではなく無酸素運動(筋トレ)まで行いたい人向けに失敗しないおすすめの家庭用トレッドミルを紹介していきます!
トレッドミルの比較早見表
HIITなど高強度トレーニングへの対応からみたおすすめ順
- FR20 RVFR-10121BK-120(Reebok トレッドミル)
- JET100+ BK (BT) RVJF-20121BK-1BT(Reebok トレッドミル)
- ホライズン トレッドミル TR5.0(Johnson Health Tech)
- ランニングマシン1319 AFR1319(ALINCO)
※各製品のスペックや詳細は後述
機能と値段を対比した手頃さからみたおすすめ順
- ホライズン トレッドミル TR5.0(Johnson Health Tech)
- ランニングマシン1319 AFR1319(ALINCO)
※各製品のスペックや詳細は後述
低価格重視のおすすめ
DK-5101CA(ダイコー 家庭用ルームランナー)
※スペックや詳細は後述
トレッドミルの選び方
自走式か電動式か
まずトレッドミルといえば電動で動くのが当たり前だと思うかもしれませんが電気を使わない自走式もあります。
自走式の最大のメリットは、
- 低価格
- モーターがないから駆動音がなく静か
ですが用途が限られ、ほぼウォーキング程度しかできません。
目的が軽いウォーキングなら自走式で十分ですが、HIITをやりたいとかアフターバーン効果を出すことが目的なら選択肢から外しましょう。
走行ベルトのサイズ
電動式にも低価格から高価格までありますが、安易に低価格を選んでしまうと購入後に以下のような問題に直面することに…
- 走行ベルトのサイズ(奥行×幅)が小さい…
- ストロークを大きくできない…
- 無酸素運動(筋トレ)にならない…
- HIITができない…
一定以上の速度で走ることを考えた場合の目安としては
奥行き120㌢×幅40㌢
少なくともこのサイズを下回らないかどうかチェックしましょう。
※ここで紹介しているトレッドミルは全て上記の基準クリア!
当然、HIITをやりたいならもっと大きなサイズのベルトが推奨されます。
また、身長180㌢以上で脚の長い人も先の目安よりも大きなサイズの方がいいでしょう。
連続使用時間
電動式の場合は自走式と違って連続使用時間があります。
低価格だと30分が多く、60分以上は高価格が多くなります。
長く走ることが目的なら必ずチェックしましょう。
近隣への騒音
電動式はモーターが駆動するのでスピードが上がるほど音が出ます。各社が工夫して静音性も追求していますが、マンション住まいなど近隣に騒音となるのを避けたいなら静音性も必ずチェックしましょう。
そして、モーターの駆動音だけではなく走行ベルトの上を走るのでベルト下の走行板を踏み込むと少なからず音は出ます。走行板に防音やクッション性があるか否かもチェックしましょう。
スペース
部屋のスペースも大事なポイント。
トレッドミルの上に乗って走るわけですから高身長の人は天井が低いと頭をぶつける可能性があります。
そして、HIITのように高強度で使用すれば少なからず飛び跳ねる可能性もあります。
そこまで考慮した上で天井の高さも確認しておきましょう。
耐荷重
耐荷重ギリギリのトレッドミルを選んでしまうと、速度を上げたときにマシンにかかる負担が増えるので故障につながる可能性が高くなります。
安全を考慮すれば自重よりも20kg以上耐えられるマシンを選びましょう。
設定可能な速度の上限
個々の目的や体力レベルに応じますが、
- ウォーキングなら最低5km/h
- ランニングなら最低9km/h
- HIITをやるなら最低13km/h
上記をそれぞれの目安にしてください。
心拍数の計測
有酸素運動なら心拍数を計測するので心拍センサー機能がついているかをチェックしましょう。ただし、スマートウォッチでも代用できます。
傾斜の機能
傾斜の機能があるか、さらにどの程度まで傾斜アップできるかをチェックしましょう。
HIITをやるなら速度だけではなく傾斜もアップする方がより効果的なトレーニングになります。
また、有酸素運動レベルで十分という人であっても
ヒップアップしたい
こんな願望があるなら傾斜を利用するべきです。
特にランニングはつらいからウォーキングレベルの速度でヒップアップしたいなどのニーズがあれば速度以外の設定で負荷を上げることになるので傾斜の機能は必須です。必ずチェックしましょう。
私が実際に使った感覚では、
- 速度4.5km/h〜5.0km/h
- 傾斜5.0%
少なくとも上記の設定ならウォーキングレベルでも臀部の筋肉を使う感覚がありました。
おすすめ家庭用トレッドミル5選
Reebok トレッドミル FR20 RVFR-10121BK-120
特徴
チャンネル:RFE Fitness
リーボックはフィットネスに興味のある人なら知らない人はいないくらい有名なメーカーの一つ。
中でも家庭用として速度も傾斜も追求するなら以下がおすすめ
- 最高速度18km/h
- 傾斜設定15段階
- プログラム27種類
- ハンドルを握って心拍数の測定可
- 傾斜、消費カロリー、時間、距離、速度、心拍数の表示あり
- 走行面(㌢):幅69×奥行177
- 耐過重120kg
※モーター、電子部品の保証2年間(詳細はお問い合わせください)
家庭用なので施設などでの使用は対象外です。
メリット
- オリジナル技術であるFloatRide+により脚への負担を軽減しつつスムーズな走りを実現
- 走行面が広いから高身長の人、脚の長い人の高強度トレーニングに最適
- 速度と傾斜の機能が充実しているのでHIITに最適
- Bluetooth対応のスピーカーが内蔵され、走行中もワイヤレスで音楽を堪能できる
- 静音性に優れているので近隣への騒音を気にしなくていい
デメリット
- 折りたたみができないので一定のスペースが常に占領される
- 重量72kgで移動には体力が必要
- 10km/hに近づくにつれて音が大きくなるので近隣への音を気にする場合は夜間の使用を控える方がいいでしょう。
※参考までに8km/hで走ると約74デシベルくらいの音がします。
やかんの沸騰する音を距離1㍍で聞くと約70デシベルです。
こんな方におすすめ
- ウォーキングのみで傾斜をつけてヒップアップしたい人
- HIITなど本格的に高強度トレーニングをしたい人
Reebok トレッドミル JET100+ BK (BT) RVJF-20121BK-1BT
特徴
リーボックが実際のスポーツジムにある業務用トレッドミルの機能に近づけた家庭用トレッドミルの一つがJET100シリーズ。
中でもイチオシは
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- 最高速度16km/h
- 最高傾斜12%
- プログラム24種類
- ハンドルを握って心拍数の測定可
- 傾斜、消費カロリー、時間、距離、速度、心拍数の表示あり
- 走行面(㌢):幅43×奥行130
- 耐過重110kg
- ラバーとエアークッションにより衝撃の吸収力が高い
- 連続使用時間60分
チャンネル:RFE Fitness
メリット
- 走行面が広いから高身長の人、脚の長い人でも快適に走ることができる
- 設定を目の前で操作ができるのでスピードが高くても安全性が高い
- セーフティクリップがあるので転倒時に緊急停止する
- コンパクトに折りたたみ可能なのでスペースを節約できる
- ホイールがあるので移動が楽
- 静音性に優れているので近隣への騒音を気にしなくていい
- 速度、傾斜を組み合わせればHIITも可能
デメリット
組み立ての必要あり
一つ一つのパーツが重いので体力のある男性が行うか有償の組み立てサービスを利用する方がおすすめです。
価格の高さがデメリットになる場合について
家庭用としては値段が高値なので、ジムに入会した場合と比較してどちらがいいか比較してみましょう。
仮に月会費8,000円のジムだと年間96,000円。2年で19万円以上ジムに払うことに。
2年以上使うならこちらの家庭用トレッドミルの方が安くなります。
参考までに無料の保証期間は、
- パーツの保証期間2年
- 交換作業料、出張料1年
こんな方におすすめ
- ウォーキングのみで傾斜をつけてヒップアップしたい人
- 自宅で有酸素運動も無酸素運動もしたい人
- HIITをやりたい人
Johnson Health Tech ホライズン トレッドミル TR5.0
特徴
Johnson Health Tech(ジョンソンヘルステック)社は世界100ヵ国以上でフィットネスマシンの販売実績のある会社です。Horizon(ホライズン)はJohnson Health Tech社の家庭用マシンのブランドです。※業務用ブランドはMatrix(マトリックス)
家庭用の中でもイチオシはコチラ
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- 最高速度16km/h
- 最高傾斜10%
- プログラム18種類
- ハンドルを握って心拍数の測定可
- POLAR心拍計に対応
- 傾斜、消費カロリー、時間、距離、速度、心拍数の表示あり
- 運動履歴の確認が可能(@ZONEアプリ)
- 走行面(㌢):幅40.6×奥行127
- 耐過重113kg
- 走行ベルトの下には衝撃を緩和するクッション材を搭載
- 連続使用時間99分
- 騒音レベルの音はない
- 折りたたみ可能
- 移動用キャスター付き
※1年間のメーカー保証あり(詳細はお問い合わせください。)
家庭用なので施設などでの使用は対象外です。
チャンネル:アイフィットネスショップ
メリット
- ショートカットボタンを押せば素早く速度も傾斜も変更可能
- @ZONE やZWIFTなどのアプリをインストールすればバーチャルフィットネスを堪能できる
- HIITトレーニングに対応したスプリント8を利用すれば20分で脂肪燃焼も筋力アップも期待できます。(@ZONEの機能)
仮想空間とはいえ自宅内で世界各国の絶景を見ながらトレーニングできるので、ストイックは苦手かも…という人には大きなメリットになり得ます。
デメリット
- 組み立てが必要(メーカーのYouTube動画あり)
- 10万円以上のマシンになると価格がデメリットとなる可能性がありますが、機能と付加価値を考えればリーズナブルといえます。
- 10km/hに近づくにつれてやや音が大きくなるので近隣への音を気にする場合は夜間の使用を控える方がいいでしょう。
※参考までに8km/hで走ると約74デシベルくらいの音がします。
やかんの沸騰する音を距離1㍍で聞くと約70デシベルです。
動画チャンネル:Horizon Fitness(ホライズンフィットネス)公式チャンネル
こんな方におすすめ
- ウォーキングのみで傾斜をつけてヒップアップしたい人
- 自宅で有酸素運動も無酸素運動もしたい人
- HIITをやりたい人
ALINCO ランニングマシン1319 AFR1319
特徴
ALINCO(アルインコ)社は大阪に本社のある日本の企業で、家庭用フィットネスマシンの製造、販売を行っています。
アルインコの家庭用トレッドミルの中でイチオシは
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- 最高速度16km/h
- 最高傾斜5度(5段階)
- プログラム12種類
- 心拍数の測定可
- 音声ガイダンス機能あり
- 走行面(㌢):幅45×奥行125
- 耐過重100kg
- 連続使用時間90分
- タブレットトレー、ドリンクホルダーあり
- USB充電が可能
- 折りたたみ可能
- 移動用キャスター付き
- 1%→約0.6度
- 5%→約2.9度
- 10%→約5.7度
※メーカー保証1年、アフターサービスあり(詳細はお問い合わせください)
チャンネル:ALINCO アルインコフィットネス公式チャンネル
メリット
クッションラバーにより膝、足首への負担が少ない
デメリット
走行音がやや大きめ
※参考までに8km/hで走ると約71デシベルくらいの音がします。
やかんの沸騰する音を距離1㍍で聞くと約70デシベルです。
こんな方におすすめ
- ウォーキングのみで傾斜をつけてヒップアップしたい人
- 自宅で有酸素運動も無酸素運動もしたい人
- HIITをやりたい人
ダイコー 家庭用ルームランナー DK-5101CA
特徴
ダイコーはトレッドミル以外にもエアロバイク、クロストレーナーの製造を行っている企業で、特に家庭用に注力しています。
企業理念の要旨には健康維持が反映されていることもあり、同社の製品には身体への負担を軽減する工夫がされています。
ということは、初心者や軽めの運動を好むユーザーをメインターゲットにしている
ECサイトの口コミにも高評価が散見されるし、実際に私が使用してみた感覚からも非常に安全・安心な印象を受けました。
だからこそ、初心者や体力の衰えている人にも不安なく使っていただけると考えています。
ダイコーの家庭用トレッドミルの中でイチオシは
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- 最高速度16km/h
- 傾斜機能(10段階)
- 内蔵プログラム36パターン
- ユーザープログラム3パターン
- 心拍数の測定可
- 走行面(㌢):幅42×奥行125
- 耐過重100kg
- 連続使用時間60分
- スマホスタンドあり
- 安全クリップあり
(注)家庭用のため施設などでの利用は保証の対象外
メリット
- パネルが見やすいので不慣れでも操作しやすい
- シニアの体力強化からランナーの高強度トレーニングまで幅広く対応しているのに値段がリーズナブル
デメリット
- 組み立てを行う必要あり
- 組み立てに要する時間は、大人2人で行った場合で40分が目安
- 原則、返品不可
- モーターの駆動音(79.4デシベル)はやや大きめ
- 折りたたみ可能だがワンタッチではない
- キャスター付きで移動可能だがスムーズに動かないことがある
こんな方におすすめ
- ウォーキングのみで傾斜をつけてヒップアップしたい人
- 自宅で有酸素運動も無酸素運動もしたい人
- HIITをやりたい人
まとめ
本記事では以下の点から高付加価値の家庭用トレッドミルを紹介しています。
- HIITに代表される本格的な高強度トレーニング
- シニアなど体力低下した人のトレーニング
対象が一見すると両極端に思えますが、傾斜機能が充実しているトレッドミルではウォーキングレベルで傾斜を上げることで心拍数を上げることもヒップアップをすることも可能です。
一方、速度だけではなく傾斜の機能も十分に利用することで自宅でHIITをやり、アフターバーン効果を出すことも可能です。
ポイントは傾斜
傾斜をいかに利用するかで運動効果が変わります。
吉祥寺のパーソナルトレーニングジム
導[MICHIBIKI]ストレッチ&エクササイズ
筆者の紹介
名前:SHIN
トレーニング指導歴15年
主な経歴
- MLBテキサスレンジャーズのインターンシップを経験
- 総合格闘技UFCの選手に帯同し、アメリカ遠征を経験
- 拓殖大学硬式野球部コンディショニングコーチ経験
- 帝京高校硬式野球部コンディショニングコーチ経験
- 富士重工硬式野球部コンディショニングコーチ経験
Xその1(自重とウエイトいいとこどりフィットネス!)
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Xその2(50才までに始めたいインナーマッスル中心トレ!)
※インナーマッスル中心に美容に役立つ情報を毎日発信!
Xその3(スクワットおたくのチャンネル)
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