ゴルフスイングの力の入れどころは身体を回転させる動作に集中しよう!回転力の強化法を紹介!

トップからインパクト ゴルフスイングの身体の使い方

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ゴルフスイングの力の入れどころは体重移動よりも回転

体重移動と回転の違い

前回の記事でも触れた通り、ゴルフスイングには複数の複雑な運動要素があり、中でも重要な運動パターンに以下の2つがあります。

体重移動と回転

どちらの運動パターンもトレーニングによって矯正も改善も可能ですが、回転よりも体重移動の方がパフォーマンスアップしやすいといえます。

理由は、体重移動が直線的な動きだから。

スクワットやランニング、ダッシュといった一般的なトレーニングをすれば、それがそのまま体重移動のパフォーマンスアップに結びつきます。

一方で、回転は複雑な運動要素が多く習得するのが難しいのでスクワットやランニング、ダッシュといったトレーニングだけをいくらやっても回転力の強化には直結しません。

両者の違いを考慮しないでトレーニングをしていると、だいたい体重移動のパフォーマンスだけがアップしてしまうことが多いといえます。

そして、回転よりも体重移動の方が強調された以下のスイングでは身体の軸がブレてしまいます。その結果として、生じる問題がスウェーです。

体重移動の力が強過ぎると、回転がうまく行われずにスウェーが生じることになります。

ここまでは前回までのおさらいです。

※スウェーとはインパクトからフォローにかけて上体が突っ込むこと

スウェーの起こるゴルフスイング

回転力を強化するために必要な3つの条件

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ゴルフスイングに必要な可動域を確保する
ゴルフスイングに使われる筋肉を理解する
必要な筋肉に最適なタイミングで力が入るようにする

回転力を発揮するために必要な条件は上記の3つです。

そして、この3つをマスターする難しさは順番通りで3つ目の

必要な筋肉に最適なタイミングで力が入るようにする

これがアマチュアゴルファーには最も難しいと言っても過言ではありません。

難しい理由は、できる限り速いスピードでスイングをしながら、同時に打球をスライスやフックさせないようにボールをとらえにいかなければならないからです。

そのためには、回転動作に特有の身体の使い方をマスターできていることが前提です。

プロゴルファーがアマチュアよりも力強くかつ正確なスイングができる理由はここにあります。

回転パフォーマンスをアップする具体的な方法

ゴルフスイングに必要な可動域を確保する方法

ゴルフスイングの可動域といえば、肩甲骨股関節が真っ先に思い浮かびますが、ストレッチで可動域を広げる際には以下の2点に注意してください。

⑴スイングにおいて肩甲骨も股関節も単独で動くことはない
⑵身体の中心をできる限り動かさないようにする

を言い換えると、肩甲骨も股関節も別々にトレーニングするのではなくセットで両者を協調させた可動域を広げる。

そして、肩甲骨と股関節をセットで、かつ両者が協調するように可動域を広げるにはにあるように身体の中心はできる限り動かさないようにします。

身体の中心とは体幹骨盤です。

ゴルフスイング全体を見渡せば体幹も骨盤も動きますが、肩甲骨や股関節をストレッチする場合はできる限り動かしてはいけません。

もし、動いてしまえば肩甲骨や股関節の動きに体幹や骨盤の動きがプラスされてしまうから。

ここまでの条件を網羅した動的ストレッチを紹介します。

動的ストレッチ その1

注意点

  • 体幹及び骨盤に加え、下半身も動かさないようにする。
  • 5回×3セット行う。
  • 左右両方に動かして1回とカウントする。

動的ストレッチ その2

注意点

  • 骨盤及び下半身を動かさない。
  • 10回×3セット行う。

必要な筋肉に最適なタイミングで力が入るようにする

これはもう実際に回転の動作を伴うトレーニングをして覚える以外に方法はありません。

アマチュアがプロに比べてマスターしにくいと言いましたが、それは運動能力の問題だけではありません。それ以外にも

  • 練習環境
  • 道具

この2つがネックになります。

例えば、回転動作の習得によく使われる道具にメディシンボールがあります。

メディスンボール

メディシンボールを遠くに投げたり、地面に叩きつけたりする練習法は回転力のアップに非常に有効ですが、アマチュアゴルファーにとっては一般的ではありません。

遠くに投げたり、地面に叩きつける場所や練習パートナーの問題が付いて回ります。

そこで、室内でも使えるソフトギムニクという柔らかいボールを使うことにします。

ソフトギムニク

上の写真にあるように一般的なバランスボールと比べると直径が30㌢〜40㌢ほど小さいことがわかります。

これなら、大きさも硬さも問題なく室内で使えます。

では、ソフトギムニクを使った回転力をアップできるエクササイズを紹介します。

回転力をアップできるエクササイズ その1

注意点

  • できる限り素早く左右にソフトギムニクを動かす。
  • 両腕の力ではなく腹筋群を意識する。
  • 骨盤及び下半身を動かさない。
  • 10回×3セット行う。
  • 左右両方に動かして1回とカウントする。

回転力をアップできるエクササイズ その2

注意点

  • できる限り素早く左右にソフトギムニクを動かす。
  • 両腕の力ではなく腹筋群を意識する。
  • 骨盤及び下半身を動かさない。
  • 10回×3セット行う。
  • 左右両方に動かして1回とカウントする。

回転力をアップできるエクササイズ その3

注意点

  • 両肘を伸ばしたまま、振り子のように左右にソフトギムニクを動かす。
  • できる限り素早く動かす。
  • 両腕の力ではなく腹筋群を意識する。
  • 骨盤及び下半身を動かさない。
  • 10回×3セット行う。
  • 左右両方に動かして1回とカウントする。

まとめ

アマチュアゴルファーがスイング練習する際に最も苦労するのは回転力の強化です。

回転力は一般的な下半身のトレーニングやランニング、ダッシュでは身につきません。

下記の3つを順番にマスターしていくことになります。

  • 必要な可動域を確保する
  • ゴルフスイングに使われる筋肉を理解する
  • 必要な筋肉に最適なタイミングで力が入るようにする

特に3つ目はアマチュアゴルファーが最も苦手とする傾向があります。

これはスイングの反復練習だけでは身につけにくい。

ですから、一般的なゴルフのレッスンとは別にトレーニングしていく方が遠回りなようで効率的です。

両立に慣れてくる頃には、驚くほど素早く回転について理解でき、効率的に回転力を強化できるはずです!

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筆者の紹介

名前:SHINトレーナー

トレーニング指導歴15

主な経歴

  • MLBテキサスレンジャーズのインターンシップを経験
  • 総合格闘技UFCの選手に帯同し、アメリカ遠征を経験
  • 拓殖大学硬式野球部コンディショニングコーチ経験
  • 帝京高校硬式野球部コンディショニングコーチ経験
  • 富士重工硬式野球部コンディショニングコーチ経験

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